第33回「おかやまじっく」決勝戦: Ryo Takeshita(岡山) vs. Masanori Kobayashi(岡山)

参加者名21名と多くの方にご参加いただき、第33回を迎えることができました。3周年を目前とし、真夏日のような暑さの中、第33回の決勝戦が始まろうとしている。

思えば遠くへきたものだと、この3年間を振り返る。未だに大会終了後には、ああしていれば、こうしていればと後悔が尽きない。4年目も、より一層、岡山のコミュニティを盛り上げるべく、展望を持ちながら、目の前のやるべき事をしていかなければならない。

新規のプレイヤーさんが3人来ていただけた!うれぴ~(By パナップ)

このカバレージもその1つだ。早速、決勝戦へと駒を進めた2人のプレイヤーを紹介しよう。

予選4位通過のタケシタさん。東岡山エリアのホビーステーション岡山店を拠点とし活動する社会人プレイヤーだ。RPTQを間近に控え、デッキの最終調整も兼ねて、チームメイトと共におかやまじっく初出場。そのチームメイトも本大会ベスト8に進むなどと躍進目覚ましい実力派プレイヤーだ。

相対するのは予選1位通過のコバヤシさん。倉敷エリアを拠点と、ブックアイランド水島やわんぱっくなど、エリア全体をまたにかけてマジックを楽しむ古豪であり、社会人プレイヤー。かつて2002年に行われたGP宇都宮にて6位に輝き、それを足がかりとしてプロツアーシカゴに出場経験もある憧れの先輩の一人である。

…いよいよ決勝戦が始まる!!!緊迫した空気の中、メモをとる手に力が入る。

両者の握手を厳しい目で見守る第30回王者シオタ

ヘッドジャッジからペアリングが発表され、席につく2人。そこで確認されるお互いの『リソース』。そうおかやまじっくは毎月最終日曜日に行われる。日曜日なのだ。であれば、明日は『月曜』であることは必然であり、仕事がある可能性も非常に高い。その場合、決勝戦で消耗することは避けたい…と考えても無理はないだろう。2人は社会人プレイヤーなのである。

小林「明日は仕事ですか?」
竹下「そうなんですよね…(苦笑)」

何気なく交わされる、よくある会話に筆者は違和感を感じた。これは…良くない流れだ。嫌な予感が…する。

小林「友人が大阪から来ているんですよ」
竹下「それは…大変ですね!」
小林「久しぶりに会えたから、食事にも行きたいし…」
竹下「明日は仕事ですしね」
小林「あんまり疲れは残したくないなあ」

社会人プレイヤーにとって大切なリソースの1つである「時間」。この場においては、筆者も含む貴重な「時間」でもある。

小林は遠い目をしながら、つぶやいた。「賞品スプリットしませんか」

「いいですよ!」竹下が力強くうなずく。

小林は久しぶりにあった友人と食事行くため、竹下はドロップ後に映画鑑賞をしていた友人と合流しに行くため、そして何より明日から始まる仕事のため…強者2人はIDすることを決定した。

賞品の分配は均等に二等分された。IDを持ちかけた小林が譲るかたちとなり、第33回優勝の座には竹下が座ることなった。

二人ともに「おめでとう」の言葉を贈りたい
そして、大切な友人と美味しい食事を楽しんできてほしい

思いがけない幕引きとなった第33回決勝戦、これもまたMagic the gatheringである。―――戦いはこれからも続くのだ。

予選1位通過コバヤシ使用デッキ紹介
「白黒騎士」

予選7位通過タケシタ使用デッキ紹介
「青白ヒーローズ」

2018年6月の開催は、店舗イベントとの重複が多く調整が難航したため、開催いたしません。大変申し訳ございませんが、7月29日に基本セット2019を携えて、オルガホールでお会いできることを楽しみにしております!

by パナップ&カズナリ