決勝カバレージ:Kentaro Higashi vs. Hiromasa Kawabata
Author:ぱなっぷ
2015/07/30(木) 09:30
第一回おかやまじっく決勝戦は津山のベテラン同士、独自のチューンを施したシディシウィップ タッチ ドラゴンを操るKentaro Higashi(津山TCG会)と、オリジンより新戦力が投入されたアブサン コントロールの使い手、Hiromasa Kawabata(津山TCG会)。
この二人によって争われる事となった。本日は二人とも一緒に車で来ただけあり、対戦前は和やかな空気が流れつつも何処か緊張感のある雰囲気を醸し出している。
シングルエリミネーションの順位によって先行権を得たのはHigashi。
いよいよ決勝戦がはじまる。
Game 1
Higashiが先手2ターン目に《森の女人像》を繰り出しまずは順調な滑り出しを感じさせるも、Kawabataの後手2ターン目に放たれる思考囲いによっていよいよゲームが動きだし、この公開された手札の内容によりKawabataは少し戸惑う事になる。
Kawabata『相手知ってますキープやめーや(笑)』
そう、Higashiは当然友人のKawabataのデッキを熟知しておりこのゲームにおける効果的なカードも当然知り尽くしている。
Higashi『アブザンってわかってりゃそりゃこれでキープするさ…』
何気なく言ったこの台詞にも環境理解度や練習による明確な理由があることを感じさせる…。
5秒ほど考えたのちKawabataは《エレボスの鞭》を捨てさせた、やはりHigashiのデッキのマスターピースを葬ってきた。
しかし返しのHigashiのドローは何と《エレボスの鞭》!!
これを即戦場に送り込みKawabataが驚愕の声をあげた…。
この《エレボスの鞭》が毎ターン墓地のクリーチャーを吊り上げ続けるならKawabataに勝ち目は無い。
しかし、ここから3ターンHigashiは土地を引くことが出来ないで展開が停まってしまう、唯一引けたのは《森の女人像》…遅い。
その間を見逃さないKawabataは《クルフィックスの狩猟者》、《搭載歩行機械》X=1と展開しHigashiのライフを削りにかかる!
Higashiが土地を3枚で止まってから《森の女人像》を展開したのを確認したのちに自分のクリーチャーをも巻き込む《衰滅》を放ち、いよいよHigashiのマナを縛りに行く。
ここが勝負どころのHigashiであったが残念ながらまだ土地を引くことが出来ず。
Kawabataが《太陽の勇者、エルズペス》とオリジンにより新戦力となった《巨森の予見者、ニッサ》を即反転させあっという間にライフを削りきってみせた!
ほっと一息、Kawabata。
気合いを入れ直し巻き返しを図る、Higashi。
互いにデッキを知り尽くしているだけあって、サイドボードの入れ換えは二人とも一瞬だった。
Higashi 0 – 1 Kawabata
Game 2
いよいよ2本目。決勝戦はまだまだ始まったばかりなのだ。
先手のHigashiがテイクマリガン。
それを聞いてKawabataもテイクマリガン。
互いに6枚になった手札を確認してキープを宣言。
Higashiが2ターン目に《神々との融和》から《エレボスの鞭》を手札に入れて《嵐の息吹のドラゴン》を墓地に落とすなかなかのスタート。
Higashiのデッキには《エレボスの鞭》だけではなく追加の墓地利用として《魂剥ぎ》が採用されている。
この《嵐の息吹のドラゴン》を追加の探査コストにすると《魂剥ぎ》は4/4飛行、速攻のスーパーアタッカーになりえるのだ。
こうなってはたまらないKawabataはサイドボードから投入した《無限の抹消》を《魂剥ぎ》を指定しながらプレイ、
しかしHigashiの手札に《魂剥ぎ》の姿はなくとりあえずの脅威をデッキから取り除く事に成功するも、Higashiの手札に《血の暴君、シディシ》の姿を発見し少し表情を曇らせた。
返しの4ターン目、Higashiは《血の暴君、シディシ》を戦場に送り込みながら、デッキから3枚を墓地へ落とす。
クリーチャーが墓地に落ちたので2/2のゾンビが戦場へ…しかしこの時墓地に送られたのはなんと《龍王アタルカ》!!!
このまま《血の暴君、シディシ》がアタックを続けると一方的な試合になるところを、Kawabataも自分のターンに《アブザンの魔除け》で《血の暴君、シディシ》を追放しなんとかゲームの主導権を取り戻そうとする。
だがしかし、Higashiの《エレボスの鞭》がそれを許さない。
Kawabataも《クルフィックスの狩猟者》と《搭載歩行機械》をX=1で置くも、Higashiの墓地から舞い戻ってくる《龍王アタルカ》によりすぐに葬られ、さらに《神々との融和》から《嵐の息吹のドラゴン》を手札に加えゲームを決めにかかる。
Kawabataはようやく引き込んだ《ドロモカの命令》により《エレボスの鞭》を排除することに成功したが、先程手札に加えられた《嵐の息吹のドラゴン》への対抗策は持っていなかった…
Higashi、怒濤の攻めを繰り返し2本目を勝利!!!
勝ち星を取り戻しこれで互いに1ー1
おかやまじっく決勝戦はついに3本目へ!
いよいよ第1回おかやまじっく決勝戦もいよいよ大詰め!!
サイドボードを入れ換えている2人の手つきに迷いは全く見受けられないものの相変わらず2人の空気は穏やかかつとても楽しそうではある、心からMTGを楽しんでいるのが伝わってきてこれを観戦している自分もギャラリーの方達をもとても楽しい気分にさせてくれる。
しかしこの決勝戦という場は楽しくも真剣勝負の世界なのだ、本気で相手に勝ちたいという、2人のプレイヤーの本能が発する独特の緊張感の漂う中で
ここまで勝ち残った2人による戦いが…
今、幕を開ける…
Higashi 1 – 1 Kawabata
Game 3
しかしこの3本目にして始めてKawabataが初手を見て少し考えたのち、「ワンチャン!!キープ!」と宣言。
これを聞いたHigashiも即キープ宣言をし、お互いに7枚の手札でゲームを始める事となった。
Higashiの2ターン目の《神々との融和》から《森の女人像》を手札に加えるという、非常に静かなゲームの幕開けだったのだが、Kawabataはなんと2枚で土地が止まってしまい痛恨のディスカードを宣言。
そう、Kawabataの初期の手札には土地が2枚しかなかったのだ。
しかし3ゲーム目は後手、それを考慮した上でその手札を受け入れたのだが現実は残酷であった、土地を引くことが叶わないKawabata。
このまま終わる訳にはいかない、Kawabataは祈るようにドロー!!!
土地!!!
…が…タップイン…。
このチャンスを逃すまいとHigashiは《森の女人像》から《エレボスの鞭》をプレイして攻め手を確立させる。
そして《エレボスの鞭》から《血の暴君、シディシ》を復活させ能力によりデッキから3枚を墓地に送る際、またも《龍王アタルカ》が墓地に!
2/2のゾンビが戦場に現れ僅か1ターンで圧倒的な場と墓地を作り上げてみせた!
Kawabataは《巨森の予見者、ニッサ》の力を借りてようやく4枚の土地を確保することに成功するも少し遅かった…
次のHigashiのターンで《神々との融和》により墓地に《炎跡のフェニックス》と追加の《龍王アタルカ》まで落ちてしまいここで満を持しての《魂剥ぎ》!!
コストで取り除かれたの《嵐の息吹のドラゴン》を糧に4/4飛行、速攻の《魂剥ぎ》とさらに墓地から《炎跡のフェニックス》をその獰猛能力により場に戻し、ゾンビトークンでKawabataに8点の大ダメージ!!
Kawabata『ここ大事!!』
と力強くドロー!
しかしたとえ《衰滅》があって、打てたとしてももうどうにもならない…
Higashiの場と墓地と手札はそれほど圧倒的で、次のフルアタックと手札からの《コラガンの命令》でKawabataのライフをきっちり削りきってみせた!
Higashi 2 – 1 Kawabata
第1回おかやまじっく優勝は津山のベテラン、Kentaro Higashi!!
おめでとうございます!
1位 Kentaro Higashi
2位 Hiromasa Kawabata