決勝カバレージ:Satoru Kadono vs. Jun Moriya
Author:ぱなっぷ
2015/09/18(火) 01:20
このおかやまじっく第2回も残すところこのあとの1戦、決勝戦を残すだけとなった、戦うのはプロツアー経験もあり一昨年のワールドマジックカップ大阪予選で後1勝すれば日本代表の所まで勝ち上がった文字通りベテランのモリヤ。
相対するのはそのモリヤと前回チームリミテッドにて行われたグランプリ京都で同じチームを組んだカドノ、彼もまたかつてかつて日本選手権に出場したこともありモリヤとも学生時代からの良き友であり同時に一番身近なライバルでもあった。
そんな2人が今このおかやまじっく決勝戦を戦おうとしているがどちらもその表情は心からMTGを楽しもうとしていてとても清々しい気持ちにさせてくれる。
今回モリヤが使用するデッキはシークレットテクが入ったアブザンアグロ、カドノが使用するデッキはアブザン星座となっている。
お互いのデッキのカラーは全く一緒だが戦いかたはまるで違うデッキだ。
モリヤが軽く優秀なクリーチャー達で攻めきるのが先か…
はたまたカドノがエンチャントを並べて盤面を固めるのが先か、実に面白い戦いになるのは間違い無さそうだ!
2人のしっかりとした握手が試合開始を告げる。
Game1
互いにマリガンはなく7枚でのキープ宣言。
先手のモリヤが2ターン目にタップインの土地を起きクリーチャーを出さなかったことで手札がハイカロリーなことを予感させる。
返す2ターン目のカドノは《万神殿の伝令》をプレイし最高の立ち上がり。この《万神殿の伝令》がカドノのキーカードなのだ、この《万神殿の伝令》が上手く回りだすとゲームは一気に加速するだろう。
対するモリヤも3ターン目にも何も無い訳はなくターン入ってぐに《先頭に立つもの、アナフェンザ》を戦場に送り込むことにする。
カドノはさらに次のターンには《クルフィックスの狩猟者》を場に出し、ターンを終了。
後は《開花の幻霊》さえ引ければ!という布陣を作り出した。
このままではまずいとモリヤは《先頭に立つもの、アナフェンザ》をレッドゾーンに突っ込みダメージを与えた後《真面目な訪問者、ソリン》にて吸血鬼トークンを場に出させターンを返した。
カドノのターンに入って《クルフィックスの狩猟者》により公開されたのは《破滅喚起の巨人》、土地ではないのでプレイは出来ない。ここで手札に何か除去エンチャントか何かを握っていれば一気に盤面を制圧出来るのだが‥
残念ながらカドノの手札にそのカードはないようで《万神殿の伝令》と《クルフィックスの狩猟者》をどちらも《真面目な訪問者、ソリン》にアタックさせ吸血鬼トークンと万神殿の伝令とが相打ちになるも《真面目な訪問者、ソリン》を葬ることにはなったが追加のカードをプレイ出来ず、土地を置くだけでターンを返してしまうのだった。
この隙を逃すまいと次のターンにモリヤは《先頭に立つもの、アナフェンザ》でアタック、強襲を達成した《風番いのロック》をプレイ、その強襲能力によりトークンが追加され一気に場のクロックが10点となりこれが決め手となった。
カドノが前のターンにライブラリーのトップに見えていた《破滅喚起の巨人》をブロッカーとして用意し、《先頭に立つもの、アナフェンザ》にぶつけて来たのを解体者の悦びにより一方的に倒し、だめ押しとなる《真面目な訪問者、ソリン》を出したところでカドノはカードを片付けたのだった。
Game1が終わってからもお互いの和やかな空気はそのままとても楽しそうでもあり、この大会を開いてよかったと心から思う私パナップでした。
そんな事を考えていると2人のサイドボーディングは速やかに終了しており、はやくもGame2が始まる!
Satoru Kadono 0-1 Jun Moriya
Game2
先手はカドノ、お互いにノーマリガン、7枚でのキープとなった
Game1とはうって変わって、カドノの先手3ターン目の《クルフィックスの狩猟者》という静かな立ち上がりである、公開されたのは《吹きさらしの荒野》、モリヤはすぐさま《勇敢な行為》で《クルフィックスの狩猟者》を除去、移りかけたゲームの主導権を直ぐ様イーブンに戻した。
しかし3ターン目もモリヤは平地を置くだけでターンを返した。
次にカドノは環境の定番《包囲サイ》!!盤面を制圧に向かう
対するモリヤは4枚目の土地が手札に無く、アブザンの魔除けをドローのモードでプレイすることで4枚目の土地である森を引くことに成功しそのまま返しの4ターン目に《包囲サイ》を出し返す!
互いの場に《包囲サイ》が並んだがここで有利なのは土地がすべて起きているカドノ、《包囲サイ》をアタックに向かわせモリヤは直ぐに《包囲サイ》どうしのぶつけ合いを選択。
《包囲サイ》同士がダメージを与え合うだけで何もおきないように見えたが第2メインで《破滅喚起の巨人》をプレイし《包囲サイ》を完全な形で除去することに成功。
《包囲サイ》と《破滅喚起の巨人》というなかなかな布陣を作り出した!
モリヤも自分のターンにアブザンの魔除けで今度こそは《包囲サイ》を除去、《破滅喚起の巨人》へは《英雄の破滅》を打ち込み盤面を押し返そうとする。
だがここからのカドノの怒濤の攻めが始まった。2体の《開花の幻霊》をプレイし1体が《ドロモカの命令》で除去されれば3体目を直ぐ様プレイ!
後は途中で引いた《万神殿の伝令》の力も借りて《絹包み》、《絹包み》、《払拭の光》、とプレイしカードを引き回し、モリヤが用意したブロッカーの《先頭に立つもの、アナフェンザ》と《真面目な訪問者、ソリン》を一瞬で処理したうえで戦場にカードを並べてて押しきってみせた!!!
Satoru Kadono 1-1 Jun Moriya
いよいよおかやまじっく決勝戦も大詰めの3本目!
2人の本日最後の戦いが始まろうとしていた、、、
Game3
互いにまたノーマリガン宣言。
素晴らしい試合を期待しよう。
モリヤの先手にターン目の《羊毛鬣のライオン》によりゲームの幕があがった。
そのまま《羊毛鬣のライオン》がアタックしカドノのライフを攻め立てる。
カドノは占術ランドのタップインの弊害により3ターン目にようやく《万神殿の伝令》をプレイした。
しかし返しのターンでモリヤは《自傷疵》を負けじとカドノは《払拭の光》で互いのクリーチャーを除去しあう。
モリヤがさらに《黄金牙、タシグル》を探査の能力により4マナでプレイすると次のカドノは《万神殿の伝令》から《開花の幻霊》、と互いに一歩も譲らない激しいゲーム展開である。
ここで均衡を崩したのはモリヤ。
土地を4枚全てを寝かしプレイしたのは《自傷疵》×2!!!!
これにはカドノも苦笑い(笑)
《黄金牙、タシグル》をそのままレッドゾーンに叩き込みさらにライフを詰める!
このままでは終われないカドノもブロッカーとして《破滅喚起の巨人》を立ててターンを返すのだが、モリヤは《ドロモカの命令》を叩き付けそのまま試合の幕を降ろしたのだった!!!
Satoru Kadono 1-2 Jun Moriya
おめでとうございます♪ヽ(´▽`)/