決勝カバレージ:Yusuke Tange vs. Akira Fujii

Author:パナップ
2015/11/03(火) 0:30

今回で第4回目開催となったおかやまじっくも残す試合も後1回戦、
この決勝戦で最後となる、本日最後の戦いへ駒を進めたのは以下の二人だ。

一人はタンゲユウスケ
自ら独自のチューンナップを施したジェスカイテンポを操り、幾度となく対戦相手を絡めとってきた。

もう一人はフジイアキラ
彼もまた前日の香川の遠征へは別のデッキを持っていたようだが今回はどんなデッキを使用するのか、、、
試合前に筆者と話した際に本人は
『自分が好きな、使いやすいデッキを持ってきた。』という。

両者ともまだ20代前半の若さが溢れるプレイヤーということで本日の予選ラウンドを含めた7回戦の戦いの疲れを微塵も感じさせない!
素晴らしい戦いが期待できそうだ、、、

1ゲーム目

予選ラウンドの順位によりフジイが先行を選択
7枚の手札を見て少し悩んでマリガンを宣言したフジイ、続く6枚を見てなんとかキープと言ったところか、
対するタンゲは7枚でキープ

フジイの1ターン目は森から《始まりの木の管理人》を展開して2ターン目には3/3に成長させてダメージを刻んでいく理想の立ち上がり。
対するタンゲも2ターン目に《ヴリンの神童、ジェイス》を戦場に送り込み盤面はこの場ではイーブンか、、、

フジイも3ターン目も《始まりの木の管理人》でアタックして《先頭に立つもの、アナフェンザ》を追加して攻め手を緩めない!
盤面では少し負けていたタンゲであったが《ヴリンの神童、ジェイス》ののルーター能力を起動してから《カマキリの乗り手》をプレイしてアタック!
なんとか相手にプレッシャーを与えて行く、、、

まだまだ盤面ではタンゲが不利ではあるが《ヴリンの神童、ジェイス》と《カマキリの乗り手》という布陣は決して悪くない、というか非常にいい動きであったのだがフジイの動きはその上をいった!
4ターン目に《先頭に立つもの、アナフェンザ》により《始まりの木の管理人》に+1/+1カウンターを起きつつのアタック、
その後のメインフェイズにプレイしたのはフジイのデッキのキーカード『《悪魔の契約》!!!』

そうフジイのデッキとはアブザンタッチ青の《悪魔の契約》コントロールだったのだ。
この《悪魔の契約》により毎ターン悪魔からリスクと引き換えにアドバンテージという恩恵を授かる事で場と手札とライフを充実させ一気に勝負を決めるようだ。

これにはタンゲも苦笑いするしかなく、しかも次のターンには確実にアドバンテージを取られてしまうにも関わらず既に出していた《カマキリの乗り手》でアタックするのみでターンを返してしまう、、、
いよいよ悪魔と契約したフジイの怒濤の攻めが始まる!

まずは悪魔から2枚の追加のドローを授かると《先頭に立つもの、アナフェンザ》と《始まりの木の管理人》でアタック!
これにはタンゲの《はじける破滅》を合わせられ《始まりの木の管理人》を失うも戦闘後に《道の探求者》を戦場に送り込み、まだまだ攻め手を緩めはしない、
更に次のターンには《悪魔の契約》により《カマキリの乗り手》に4点のダメージを与えそれまで土地であった《乱脈な気孔》と《先頭に立つもの、アナフェンザ》と《道の探求者》でフルアタック!
タンゲも《オジュタイの命令》のが手札にあったのだが4点ゲインのモードを使用してもライフが足りなくなるのを確認して投了を宣言した。

第1ラウンド、フジイ勝利。

フジイ1−0タンゲ

素早くサイドボーディングを終えたフジイに対して1枚1枚しっかりと入れ換えるカードを選んでいくタンゲ
いつもはお調子者キャラで周囲を沸かせてくれる彼だが勝負の場での彼はいつだって真剣である。
1ゲーム目を取られて後がないタンゲはここから巻き返しを図りたい

『先手ください!』

『はい!』

さぁいよいよ2ゲーム目の始まりである

2ゲーム目

先手のタンゲはタップインのランドばかりの手札をキープしてしまったため3ターン目に《ヴリンの神童、ジェイス》を唱えるまずまずの立ち上がりとなった。
対してフジイは2ターン目には《道の探求者》を場に出しており2人の立ち上がりは対照的だと言えるだろう。

フジイにとっての3ターン目
つまりタンゲが《ヴリンの神童、ジェイス》を出した返しのターン、フジイの手札には《ドロモカの命令》があったのだが、ここではジェイスを処理する選択肢を取らずあくまでも《カマキリの乗り手》という裏目を回避した動きを選択した。
タンゲは4ターン目に《ヴリンの神童、ジェイス》のルーター能力を使用し《搭載歩行機械》をX1で追加した。

フジイはタンゲのこの動きを見て《ドロモカの命令》で《道の探求者》を強化しつつジェイスと格闘させ、戦闘フェイズでアタックしてジェイスの処理とクリーチャーの強化、8点のライフゲインと一気に優位に立つ!
そして追加のクリーチャーとして《始まりの木の管理人》を出し、フルタップで力強くターンを返した。

タンゲは自分のターンで何もアクションを起こすことなくターンを返した。

フジイはここぞとばかりに《先頭に立つもの、アナフェンザ》をプレイしたのだがここでタンゲはアナフェンザのプレイにスタックし《搭載歩行機械》をカウンターを2つに成長させるとここでプレイしたのは、、
シルムガルの魔術師
シルムガルの魔術師》の能力の濫用により《搭載歩行機械》を2枚のトークンに分裂させるとアナフェンザを見事打ち消し一気に4点クロックを作り上げゲームの主導権を強引に奪い返しに行く。

フジイも《道の探求者》と《乱脈な気孔》をクリーチャー化してのアタックでタンゲのライフを9にまで追い込むも,後一押しがまだ来ない
タンゲはこのターンの終わりに《時を越えた探索》をプレイ!!
戦場にクリーチャーは《道の探求者》のみ
この試合、まだまだ終わらない、、

タンゲは自分のターンに《ヴリンの神童、ジェイス》を戦場に送り込み終了
返してのフジイは先程のターンではアタックを選択した《乱脈な気孔》はクリーチャー化せず《道の探求者》のみでアタックを宣言し、タンゲは《はじける破滅》をプレイした。
道の探求者》が除去される筈が、スタックしてフジイはあるカードを戦場にプレイ宣言して出した。
そのカードとは《シルムガルの命令》!!!
これにより《はじける破滅》をカウンターして打ち消しもう1つのモードてジェイスを除去!
道の探求者》のアタックが通ってタンゲの残りライフが4となった。

今度こそとタンゲは自分のターンのメインフェイズに《はじける破滅》を打ち、《道の探求者》を退かせる事に成功する
その後《搭載歩行機械》をX2で場に出し
次のフジイの《乱脈な気孔》のアタックには《搭載歩行機械》を差し出し、《フェリダーの仔》を追加して、フジイの《アブザンの魔除け》けには《払拭》で打ち消しとまだまだと粘る。

フジイももう一度自分のターンに《アブザンの魔除け》を2ドローのモードでプレイし、土地を置いた後に変異クリーチャーを戦場に、
タンゲのターンの終了時に変異により裏向きであった《棲み家の防御者》を表向きにし《シルムガルの命令》を回収
この手札に戻った《シルムガルの命令》の存在がタンゲに重くのし掛かる、、、

この回収の処理が終わったのを確認し、フジイの土地がフルタップの状態でタンゲは《焦熱の衝動》を《棲み家の防御者》を除去
しかしこれによりタンゲの手札が尽きてしまう、、、
対するフジイの手札は先程回収した《シルムガルの命令》を含めた3枚、この差はあまりにも大きすぎる、、、

フジイの《乱脈な気孔》によるアタックを《フェリダーの仔》と飛行機械トークンとのダブルブロックも《ドロモカの命令》により阻まれ追加の《乱脈な気孔》を戦場に置かれたタンゲにはもう抵抗する手段は残されていなかったのであった

フジイ2−0タンゲ

第4回おかやまじっく優勝は悪魔と契約したアブザンタッチ青のフジイアキラ!
おめでとうございます♪ヽ(´▽`)/

“Congratulations!!”